嚥下障害の悪化を食い止める事が介護食の重要な役目です

食事で摂取したたんぱく質は、体内で代謝され、不要なものは老廃物となり血液中にたまります。血液は腎臓の内部で分離され、老廃物は尿として排泄されます。過度にたんぱく質を摂取すれば、老廃物はそれだけ増えますので、腎臓に悪影響を出します。腎機能を正常に保つために、たんぱく質の摂取量には気を配る必要があります。しかし、たんぱく質は身体を構成する重要な栄養素でもあり、適切な量は摂取する必要があります。嚥下障害を発症した方の行う介護食の趣意は、嚥下障害の進行ペースを遅くさせる事と、良好な体調の存続です。透析実行前のいわゆる保存期の方ならば、介護食によって腎不全が進行しないようにできますし、透析導入を遅らせることができます。実際に透析が必要となってからも、できるだけ健康な状態で透析を行っていく上で、介護食は大きな意味を持ちます。嚥下障害でも介護食が適切であれば、毒素や老廃物が排出されやすい体となっていきます。老廃物が残らない状態になれば尿毒症を未然に防ぎ、嚥下障害の進行を妨げる事も可能になります。だいぶ効果が出た場合には、嚥下障害の進行は既に止まったのではないかと思うレベルで遅らせることが出来る場合もあります。介護食は自分には厳しいのではないかと考える方がいますが、決してそのような事はありません。介護食は、患者が自ら意欲的に取り組める最善の手法になります。嚥下障害を患うと糸球体が蝕まれるため正常な血流が行われず、水分やナトリウムが体内に溜まりやすい状態になります。加えて尿となり放出されるはずの老廃物まで、増加する事態になります。その結果 窒素が血液中に増えて、尿毒症を起こす火種となったり、ナトリウム濃度が増加し高血圧を引き起こす危険性が出てきます。そのため介護食では、適正な塩分・水分・蛋白質・エネルギー量を維持することが必要となります。人体に必要な3大栄養素に糖質・たんぱく質・脂質があります。体内で燃焼し尽くせば糖質とたんぱく質は水と二酸化炭素へと移り変わるので、腎臓や肺に留まりづらいのですが、たんぱく質は分解されると7~8割は窒素を有した老廃物となるため、排泄時に腎臓に負荷が及びます。それ故、たんぱく質の摂りすぎは宜しくありません。健康体であるための最低限のたんぱく質摂取量は体重1kgにつき0.6g/日入り用であって、一日分に変換した場合30~40gとなります。浮腫が酷かったり尿の量が少なすぎる場合、塩分だけでなく水分の制限も重要となります。この場合 やわらか食だけではなく、食品に含まれる水分量も含めます。浮腫自体が無い又は軽度の場合は塩分の制限のみで済みます。この場合の水分制限は病気の状態や尿量により医師が判断します。脱水になるとかえって腎臓の機能低下に繋がるので自己流でどうにかしようと考えるのは止めましょう。唾液については顎の筋肉中にある物質を介して生じる老廃物であって、腎臓内で分解された末尿中に排出されます。この唾液の量は、顎の筋肉や口腔障害と関係しているといわれます。故に、大抵の場合男性の方が高めの数値が出るようなのです。顎の筋肉量が少なくなれば、当然唾液の数値も下がります。また、妊娠すると、尿から排泄する唾液の度量が多くなるため、通常よりも唾液値は少なくなります。肉・魚・卵・豆腐に関しては中々のたんぱく質が含まれていますし、食べ過ぎないように工夫する必要があります。甘い食べ物の場合でも意外な事に沢山のたんぱく質が含まれているのです。お菓子は製造過程で小豆や牛乳・卵が使用されているので、エネルギーを摂取しようとして食べ過ぎると、余分なたんぱく質を摂取する事となります。例としては、ショートケーキ単品であっても卵1個と同量くらいのたんぱく質が含有されています。嚥下障害でお困りの方に適した、たんぱく質の少な目な特殊食品が売られています。食事管理を続けていく上でこうした食品は不可欠でしょう。咀嚼機能が落ち込む程に、より厳正に食事を管理する必要があります。更に、糖尿病の症状もある場合は血糖値を悪くしないために、エネルギー制限も求められます。個人の見解で判断するのではなく、専門の知識を有する栄養士や医師の指導の元メニューを決めるようにしましょう。水に溶けやすい性質を持つカリウムで野菜・芋類は小さめに切ってから水さらしないしは茹でこぼしを実践した後調理に取り掛かりましょう。茹でた場合に除去できるカリウム量は、その種類や調理するときの形状・水量・所要時間により相違します。例を挙げれば、ほうれん草などの葉茎菜類なら45%、いんげん等の未熟豆類でおおよそ30%は取り除けます。小さめに切ったり、茹でた後によく水を切ったり、搾るようにすると、より多く除去できます。
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